考えるトンボ
6月20日と21日に日帰りで湿地(しっち)にくらす昆虫や植物について学ぶ「自然学校【カヌーに乗って湿地探検】」がありました。
築水池のまわりを歩いてみると、森の中にぽっかり空間がひろがった湿地があらわれます。きれいでかわいい花をつけるカキランやモウセンゴケ。そこにひっそりとくらすハッチョウトンボやヒメタイコウチ。こうした湿地にくらす生き物たちがこの森の生物の多様さを広げます。そしてこうした生き物のくらしをささえる湿地はこの地方の特有の「土(土壌)」と森にふる「水(雨)」が欠かせません。これらが複雑(ふくざつ)にからみあって「豊かな自然」が成り立っていることに気づきます。
「ハッチョウトンボ」は1円玉くらいの大きさしかなく日本で一番小さなトンボです。また、オスはなわばりあらそいで飛び回ることがありますが、ふだんは湿地内の草やササにつかまってじっとしていることが多いです。「トンボの目」をよく見ると赤と黒の2色にわかれていることがわかります。あまりにも小さいので肉眼で観察しているときは気づきませんでした。うでをくんで何かを考えているようなポーズをしています。「恵みの雨かぁ・・・・シアワセだなぁ」平成27年6月20日・21日
(写真:ハッチョウトンボ)