かたくむすばれた二匹！ ツマグロヒョウモンのカップル
台風による強い風がふく中、自然の家の中庭でツマグロヒョウモンのカップルに出会いました。二匹は風に負けず、しっかりとおしりとおしりをくっつけて交尾をしているところでした。このカップルが左右対称（さゆうたいしょう）になったようすは、まるで一匹のチョウが鏡にうつっているようでふしぎに感じました。
ツマグロヒョウモンは、もともと愛知県にはくらしておらず、もっと西の方にくらすチョウでしたが、地球の温暖化（おんだんか）や幼虫のエサとなるパンジーなどのスミレの仲間が園芸用（えんげいよう）にたくさん植えられたことにより、どんどん北の方へとひろがっていきました。このようにツマグロヒョウモンはきれいなチョウですが、日本の自然の変化を表しているチョウでもあります。最後にはこのカップルはしっかりとおしりをくっつけたまま、二匹でひらひらと飛んでいきました。次はいったいどこへ向かうのでしょうか。（令和元.8.15）
写真（ツマグロヒョウモン）