森を色とりどりに! ウワミズザクラ
梅雨の雨でじめじめとした日が続きますが、自然の家の森でうれしい発見がありました。色とりどりのウワミズザクラの実です。雨できらきらしているようすはまるで宝石のようでした。
そしてこの実は鳥たちも大好きです。ウワミズザクラの実は緑→黄→赤→黒紫(くろむらさき)へと色を変えますが、おいしいのは黒紫になった実です。鳥たちはおいしい実を食べて、ウワミズザクラの種をいろんなところへ運んでくれます。もしも実が一度にすべておいしい実に育つと、鳥たちは木から離れずにずっと実を食べ続けて、その場で種もぜんぶ落としてしまいます。そうなるとウワミズザクラは種を運んでもらうことができません。そのため、ウワミズザクラは実がおいしくなる時期をずらして、少しずつ鳥たちにおいしい実をたべさせて種を運んでもらうようにしているのです。また、私たち人間もウワミズザクラの実を果実酒などにしていただいています。このように人からも鳥からも愛されるウワミズザクラ、みなさんも見かけたらぜひじっくりと観察してください。(令和元.6.28)
写真(ウワミズザクラ)