こんなことしました!里山体験【田んぼと森の学校】⑤
秋は爽やかで、透明感を感じられる季節です。空気は澄んで、抜けるような青空はどこまでも広がっているように感じます。頬をなでる風は心地よく、金木犀の甘い香りと、刈り取られた稲穂の香りが秋の訪れを告げています。
雲ひとつない秋晴れのもと、里山体験【田んぼと森の学校】の第5回目(全9回)を10月12日(土)、13日(日)に開催しました。
今回は先週刈り取った稲の脱穀と唐箕(とうみ)がけをしました。昔ながらの伝統的な機具を用い、手作業で行います。脱穀は稲刈り後の稲から籾(もみ)を外す作業です。足踏み脱穀機の踏み板を踏み、円筒形のこぎ胴を回すと、稲の束をこぎ胴に押し当て籾をそぎ落します。こぎ胴には針金がついているため、稲束を持つ手が巻き込まれないよう注意が必要です。力もいる作業で、子どもたちは真剣な眼差しで脱穀を行いました。続いての唐箕がけは、籾と細かいワラを分ける作業です。箱型の唐箕に脱穀した籾を入れ、ハンドルを回し風を起こすと、軽いワラが飛ばされ籾だけが残ります。風量を調整し、繰り返し行うことで、実の入った籾のみが選別されます。これらの工程で稲から外れなかった籾は無駄にしないよう、一粒一粒手で外します。また、こぼれてしまった籾も一粒残らず拾い取りました。3時間以上集中して作業をし、籾袋2袋分の籾を収穫しました。手作業での脱穀・唐箕がけは大変でしたが、子どもたちは「自分たちの育てたお米である」と大事にし、愛着をもって丁寧に作業をしてくれました。その作業する姿から、食べ物、自然に感謝し、共生する心が育まれていると感じました。
次回(11月)は、もみすり・精米です。そして、待ちにまった実食です!
脱こくだ ひとつひとつを ていねいに
ペガスス座 星のなかに ものがたり 【詠み人:子どもたち】