山笑う 春の里山
「新緑シーズン」の里山は、コナラなど落葉広葉樹だけでなく、カシなどの常緑樹の若葉もいっせいに芽吹き、太陽の光の加減では、まるで山全体が輝いているように見えます。俳句の春の季語で『山笑う』というのがあります。「山が笑う」とは、いったい春の山のどのような様子を指しているのでしょうか?辞書で調べてみると、「春の芽吹きはじめた華やかな山の形容」とあります。まさに今の里山の風景を表現する面白い言葉だと思います。参考までに、冬の山は『山眠る』というそうです。四季の変化を楽しむ心を大切にしたいと思います。
ところで、先週末、新緑、昆虫、野鳥のつながりをテーマに「わくわく自然ランド」が開催されました(下記写真)。『山笑う』山が輝いてみえる理由は見つかったでしょうか?答えは芽吹いたばかりの若葉は自分を守るようにふかふかの毛で包まれていて、その無数の毛が光を反射して輝いてみえるのです。そのように理解して改めて新緑で鮮やかな山を見上げると自然の力を感じずにはいられません。サクラやコバノミツバツツジの花も終わり、この後しばらくは白い花が里山をいろどります。平成25年4月19日
(写真:新緑のみろくの森)