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冬の田んぼの生き物

 

 早いもので今年も残すところあとわずか! いろいろやり残したことが気になり気持ちばかりがあせってきます。新しい年を気持ちよく迎えるためにも、今年できることはすべて年内に終わらせたいですね。そういえば!里山体験で借りている田んぼのワラ切りがまだ終わっていなかった!!ということで稲穂はすっかり刈り取られて、水がなくなった田んぼに直行。田んぼの一角に山積みにされたワラをワラ切り機でザクザク・ザクザク切っていきます。

 ワラが積んで置いてあった場所にはいろんな種類の生きもが隠れているはずだ!!と、どんな生き物に出会えるか楽しみ♪にしながら作業しました。クモ、ミミズ、クモ、ミミズ、クモ・・・・しばらくするとようやく「アメリカザリガニ」。田んぼに直径3センチくらいの巣穴を掘り、底にたまった水の中でじっとしていました。アメリカザリガニは、田んぼに水がなくなってくると、土に深さ30センチほどの穴を掘ってその中でくらします。ザリガニはえらで呼吸をしているので、完全に水のないところでは死んでしまいます。でも穴の中は適度な水分と温度があって生きていけるんですね。

 今回は出会えませんでしたが、他にはアマガエルやトノサマガエル、ヌマガエルなども土の中で冬を越します。オタマジャクシは水がないと生きられませんが、大人のカエルはそれほど水を必要とせず、冬眠するときも土の浅いところや落ち葉の下にいます。冬の田んぼはとても静かですが、たくさんの生き物のくらしを支えているんですね。(H29.12.21)

 

          写真(アメリカザリガニの巣穴:中央やや左下)